自宅スタジオでの録音やミックス作業において、Slate Digitalのモデリングコンデンサーマイク「ML-1」は多くの可能性を提供してくれました。その後継モデルとして登場した「ML-1A」は、どのような進化を遂げたのでしょうか。以下に、ML-1ユーザーの視点から注目すべきポイントを整理しました。
Contents
新旧モデルの主な違い
| 項目 | ML-1 | ML-1A |
|---|---|---|
| 発売時期 | 旧モデル | 2024年リリース |
| モデリング機能 | VMS専用プラグイン使用 | VMS + 新機能追加(後述) |
| ブレンディング機能 | なし | あり(2つのマイクをミックス) |
| PADスイッチ | なし | 3段階(0/-10/-20dB) |
| 最大SPL | 約140dB | 最大145dB(-20dB PAD時) |
| 自己ノイズ | 約13dB | 8dB |
| 外観 | メタル製・マットブラック | 新デザイン・グリル形状変更 |
進化ポイント①:マイクブレンディング機能
ML-1Aでは、2種類のマイクモデルをブレンドして中間的な音を作ることが可能です。例えば、「U47の太さ」と「C12の空気感」の中間を狙うなど、音作りの幅が広がります。これは、ミックス時に細かい味付けができるため、非常に重宝します。

進化ポイント②:3段階のPADスイッチ搭載
ML-1Aには、0dB、-10dB、-20dBの3段階のPADスイッチが搭載されており、最大145dB SPLまで対応可能です。これにより、ドラムやギターアンプなどの大音量ソースにも対応でき、録音の幅が広がります。
進化ポイント③:低自己ノイズ設計
ML-1Aは、自己ノイズが8dBと非常に低く設計されています。これにより、繊細なニュアンスを持つボーカルやアコースティック楽器の録音において、クリアで高品質なサウンドを実現できます。
進化ポイント④:新デザインと操作性の向上
ML-1Aは、外観が刷新され、グリル形状やカラーリングが変更されています。好みがわかれるところですが、個人的には結構好きです。

進化ポイント⑤:補助機能としてステレオフィールド、近接効果の調整
Universal Audio Sphere DLX とは違い、デュアルカプセルではないのでplugin上で疑似的にモノラルからステレオ変換して広げたり、近接効果を調整できる模様。これは使用してみないとどの程度使えるかわからないが、面白い機能ではある。
ML-1ユーザーから見た買い替え価値
ML-1を2年間使用してきた経験から、ML-1Aの以下の点に魅力を感じます:
- マイクブレンディング機能による音作りの自由度の向上
- 3段階のPADスイッチによる録音対応力の拡大
- 低自己ノイズ設計による録音品質の向上
- 補助機能のステレオ調整
これらの進化により、ML-1AはML-1からの買い替えを検討する価値があると感じます。
ML-1Aは、ML-1ユーザーにとっても魅力的な進化を遂げたモデルです。音作りの幅を広げ、録音品質を向上させるための選択肢として、検討する価値があると感じます。






