開放型ヘッドホンの中でもかなり人気で有名な、beyerdynamic – DT990PROを購入してしばらく使用してみました。結論からいうと、現在も頻繁に使用するほど良いヘッドホンです。肝心な音質、装着感など含め、その辺に触れていきたいと思います。
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開放型モニターヘッドホンのベストセラーモデル
海外のスタジオの映像やミュージックビデオなどに頻繁に登場するbeyerdynamicのヘッドホンは、価格が1万円台〜10万円台と比較的手に入れやすいレンジの物が多く、コストパフォーマンスが高いのも人気の理由だと思います。DT990PROの価格は税込みで2万円程度。中古市場ならば状態が良いもので1万円程度で購入可能です。
DT990PROは、世界で活躍するプロエンジニア、ミュージシャンから信頼を得ているミキシング、マスタリングに最適な開放型スタジオモニターヘッドホンのベストセラー。音のひとつ一つを正確に表現する優れた解像度と、低域から高域までバランス良く出力する高い原音再生力を誇ります。低域は開放型とは思えないほど力強く、レンジの広い再生周波数帯を実現しています。
by サウンドハウス
beyerdynamicについて
beyerdynamicといえば、AKGやSennheiserなどと並んで有名なドイツの老舗オーディオメーカー。Eugen Beyerによって1924年に設立され、最初は映画館向けのスピーカー設計から始まり、マイクロフォン、ヘッドホンと開発。今回のDT990PROのオリジナルモデルであるDT990は1985年発売のようです。長い歴史と継承された型番からも、多くのユーザーから評価され続けていることが分かります。

DT990PROの基本スペック
- 形式:オープン型
- 周波数特性:5~35,000Hz
- 感度:96dB
- インピーダンス:250Ω
- コード:カールケーブル、3m(引き伸ばし時)
- プラグ:3.5mm(ミニ)、6.3mm(標準)アダプター付属
- 質量:250g(ケーブル、コネクターを含まず)
- 付属:キャリングポーチ、6.3mmステレオ標準変換アダプター
周波数は上から下までカバーしています。プラグは2種類に対応でデバイスを選びません。片出しカールコードは好みが分かれるところです。側圧は弱め、重量の軽さ、着け心地の良さで長時間でも疲れません。抵抗が250Ωもあるのが注意です。特に昨今のストリーミングサービスやYoutubeは-14LUFSくらい音量が低いので、爆音で聴きたいなら別途ヘッドホンアンプが必要でしょう。インターフェース直でも十分なレベルは出ます。CDなら全く問題無いでしょう。


SoundID Reference “DT990PRO” プロファイル特性

SonarworksのSoundID ReferenceにはDT990PROの補正プロファイルがあるので紹介します。有名はヘッドホンはこの手のサードパーティー製ソフトウェアに漏れなくリストインしているのもポイントです。
→ SoundID Referenceとは
このヘッドホンはよく”ドンシャリ”傾向といわれますが、まさにそのようなカーブです。画像では少々極端な特性に見えますが、実際に聴くと確かに”ドンシャリ”ではありますが、そこまで極端な印象は無く、良い感じにまとめられています。厚みのあるLOWにリボンツイーターの様なシャリっとしたHIGHが絶妙です。
SoundID上で補正を入れるとこれがほぼフラットな特性になるはずですが、1kHz付近からのディップが持ち上げられすぎてラジオっぽい音になってしましました。補正無しの素の音の方が断然良い感じに聴こえます。やはりプロファイルの特性が少し極端な印象です。
モニターよりもリスニング用途におすすめ
そもそも私はミックスをヘッドホンでやることはまずありませんが、せっかくなので試しに一曲ミックスしてみました。使用しているスピーカーよりも音の解像度が低く、距離感を掴みにくい為に少々難儀でしたが、仕上がりを聴くとなかなか良いレベルで仕上がっていました。でもまあミックス用途にはあまり使えないと思います。
DT990PROまとめ
私は普段音楽を聴くのはもっぱらスピーカーですが、深めの時間帯になるとそこまで鳴らせないのでDT990PROをファーストチョイスして使用しています。先ほどミックスには向いていないといったように、解像度がモニタースピーカーよりは低いので、楽曲の”粗”が目立ちにくく、端的にいうとダメな曲も気持ちよく聴ける感じ。レンジが広いので実に気持ちよく、しかも耳疲れせずに音楽を聴くことができるので、リスニング用途には持って来いなヘッドホンです。






