【iLoud Precision】IK Multimedia からの刺客。新作モニタースピーカー発表

T-RacksやSampletankでお馴染みのIK Multimediaから発表されたばかりの新作モニタースピーカーがかなり危険な匂いがします(良い意味で)。

IK Multimediaのスピーカーといえば、日本でもかなりヒットしたと思われるiLoudシリーズ、iLoud Micro、iLoud MTMが有名ですが、今回のは”iLoud”とは付いていますがこれまでとは随分と違う印象です。既に各方面でかなり話題になっているようで、個人的主観でそのスペックを見ていきます。

これまでのiLoudシリーズはコンパクトスタジオモニターとして人気

iLoud MTM

これまでのiLoudシリーズは、見た目が超コンパクトで置き場所を選ばないデザイン、3インチという小口径ユニットからDSP補正されたリニアサウンドで上から下まで鳴らしますというのが特徴でした。

価格もペアで10万円くらいのいわゆるミドルレンジクラスのスピーカーで、サイズからは想像もつかないようなLOWと、良い音が出るということで、サブで使うというよりはこれをメインにしている人も多い印象でした。

音、デザイン、コンパクトと三拍子揃った製品のブランディングで人気を博した気がします。

IK Mutimediaの本気フラッグシップモデル

今回発表された新作は今までのコンパクトなイメージからはがらっと変わって通常のニアフィールドサイズ。ユニットも一新し、更にナチュラルなLOWや、筐体の共振にも有利になり、音質もかなり向上しているようです。見た目がまず危険です。カッコいい。見るからに良い音しそうな気配。

個人的に、スピーカー本体にきついLED装飾があったり、ユニットの色が黒以外だったりすると、ミックス時や音楽を聴いている時に目に入ってきて邪魔臭いので、Dynaudioのような真っ黒で無骨なデザインのスピーカーはかなり好みです。

iLoud Precision シリーズ

iLoud Precision シリーズのラインナップ

ラインナップは小さい方から、5インチ、6.5インチ、5インチMTMとなっており、YAMAHAのHSシリーズっぽい1.5インチドームツイーター搭載。ツイーター部分のエッジに特徴があります。周波数特性は36Hz-36kHz、DSP補正とタイムアライメント技術により、すこぶるリニアに鳴ってくれるようです。

気になる価格ですが、一番安い5インチモデルで1個 143,550円なので、ペアだと約30万円くらいです。一番大きいMTMが1個191,400円なので、ペアで約40万円くらい。

この価格帯になってくると、各メーカーのフラッグシップモデルやコンパクト3WAYなど、逆にかなり選択肢は広がるように思います。良い悪いというよりは自分の求める音や特徴の世界になってくるので、試聴無しでは導入しずらいところです。

キャリブレーション機能を内蔵

IK Multimedia、iLoudといえばARCによるキャリブレーションがありますが、今回も当然内蔵しています。付属の測定用マイクの使用で本体裏のボタンだけで簡単に周波数特性を補正。部屋鳴りによる歪みをクリアできます。今や補正は必要不可欠ですが、パソコンのCPUを使用しないで本体でできるのは嬉しいところ。別途ソフトなども不要です。

サポート体制に難あり、注意が必要

余談ですが、補正に関してうちはSonaworksのReference4を導入しています。理由は「スタンドアローンで動作するから」です。以前音響補正ソフトをIK MultimediaのARCかSonarworksのReference4かで悩んでいる時に、ミックス時以外のYoutubeやSpotifyなども常に補正された音で聴きたかったので、スタンドアローンで動作するというのは必須だったのですが、ARCの方はスタンドアローンで動作せず、DAWソフトやT-Racks上でのプラグインのみという情報を見て、オフィシャルサポートとツイッターで質問したのですが、フルシカトされたのでReference4にしました。Sampletankの件でもサポートに連絡したことがありますが、その際も対応が悪く、結局解決しませんでした。

サポート体制が良くないのは、企業としてはかなり厳しいところ(日本のサポートだけが良くないのかも)。ましてや高価な製品や使用が難しいソフトウェアなんかはサポートが頼みの綱になることも少なくありませんので、ここはかなり懸念点です。まあスピーカーなんかは代理店を挟むと思うので、問題はないと思いますが、ソフト系は注意。

結局 iLoud Precision は買いなのか

サポートに難はあるにせよ、今回発表されたiLoud Precisionは名前通り(Precision=精密)間違いなく良い製品だと思うので、かなり買いだと思われます。今後導入も増えてくるんではないでしょうか。

追記:ラズチャンネルYoutubeにて絶賛されていました

私がよく拝見するYoutube「ロサンゼルス音楽情報RA’Z CHANNEL」にて、宮地楽器でのiLoud Precision視聴ビデオが投稿されていました。ATCとの比較視聴でしたが、かなりの高評価でした。RAZさん曰く、ATCよりも音が新しくて1位。この値段なら絶対買うとのこと。益々興味が沸きますね。

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