「Presonus R80」1年間使用した感想。コスパ最強8インチスタジオモニター説

モニタースピーカーにおける低域の重要性

モニタースピーカーを選ぶ基準に一般的には「サイズ」があります。一般的にはよくある宅録環境の6畳程度の小部屋だと、5インチあたりを推奨しているケースがあります。従って、今まで5インチクラスのスピーカーをちょこちょこ使ってきましたが、そのどれもがあまり良い結果を得られませんでした。

ミックスした音源を車やイヤホンで最終チェックすると、結構違う音になっている。また戻ってミックスやり直しのループ。スピーカーで聴いて良しとした音が実際にはおかしいということになると、最終的には脳内補正した”勘”でミックスしなければいけないという良く分からない状況になります。特に、低域はこういった状態になりやすいので、この問題を解決するには、単純により低域を聴く必要があります。つまり、5インチクラスでは基本的に無理です。

低域を出す方法は主に以下の3つがあります。

  • サブウーハーの導入
  • 小口径DSP補正搭載のモデル
  • 大口径のモデル

サブウーハーは音源が3つになることによる弊害がありそうです(多分無いけど)。どうせなら既存スピーカーに追加するのではなく、スピーカー自体を新調したいということろ。次に、小口径DSPモデルですが、何と無く却下。少々古い考えですが、低い音は大きいユニットから大きく聴きたいということで8インチ以上の製品にする方向に。

Presonus R80
Presonus のRシリーズ。極薄AMTツイーターによる速い高域レスポンスと、KRK Vシリーズに代表されるKevlar®ドライバーを採用

8インチになった途端に選択肢はだいぶ少なくなりますが、以前から聴いてみたかったAMTツイーターとケブラーを搭載し、尚且つ価格も安いということでPresonus R80(写真右側)に決めました。

いざスピーカースタンドにセットしてみると、予想通り結構なサイズ感。縦置きだとスピーカースタンドの都合上、ツイーターが頭の上になってしまうので、横置きでセッティング。

R80 セッティング
デスクに直置きだと厳しいサイズです。スタンドなどで少し奥に広めに置くのがベター。

鳴らしてみた結果、結構意外な音

鳴らしてみると、結構驚き。低域が出てAMTとなると、ADAM(A○X)のような派手目なドンシャリ傾向で硬めの音になるのかなと思っていましたが、R80の出音はポン置きでバランスが結構取れていて、自然な感じで乾いた音。若干解像度が犠牲になってるかもしれませんが、良く言えば長時間でも聴いていられそうな音で、ミックスにもリスニングにも汎用的に使えそうな印象でした。今回の購入の目的でもあるSub Bass域まで聴こえてきて、ある程度全体的に見渡せるので、ミックスは格段にやりやすくなって時短でき、以前のように車やイヤホンなど別のデバイスで聴いてもほとんど問題が起こらなくなりました。ミックスする時のスピーカーと普段Youtubeなどを見たり音楽を聴くスピーカーはできれば同じ方がいいです。音楽を聴いてる時にそのままリファレンスできます。分離と解像度が高いスピーカーだと頭が疲れて長時間聴いてるのがきついです。このスピーカーはそこまでいかずにちょうど良い感じでした。

今回このR80を聴いて感じたのは、よく言われる「大きいスピーカーはどうせ鳴らせないから、小さい部屋には小さいスピーカーの方が良い」というのは逆に悪い結果を招く可能性があり、大きいからといってただ低音が増えて音が濁るという訳でもなさそう。

どんな製品も大抵は5インチ、7インチ、8インチなど種類があり、DAWで狭い部屋だと一番小さいモデルを選択しがち。実際私もその考えで5インチばかり使用してきた訳ですが、結果としてそれだとミックスで問題が起こり、8インチのスピーカーで解決できました。出力ボリュームの観点からいえば確かに全然”鳴らせていない”のですが、周波数特性の観点からいえば小さいボリュームでもしっかり鳴ってくれます。

一年間このスピーカーを使用してきましたが、未だ不満はありません。(欲しいスピーカーは沢山ありますが)
ATC、PMC、Barefoot、PSI… 上を見れば切りがありませんが、コストを抑えて良い結果を得るのに、Presonus R80は良い選択だと思います。

ちなみにスピーカーの色はモデル別ではなく、フロントパネル交換式で青と黒どちらも付属するので、好みで変更可能です。スピーカー関係はよほど売れない限りはディスコンになって入手困難になります。R80も、そんなに売れてるスピーカーではないと思うので、気になる方はお早めに。

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