新機能・改善のポイント
2025.10では、以下の大きな柱が打ち出されています。 Gearspace+3Avid+3Avid+3

- 360 Reality Audio(360RA)対応
Studio/Ultimateグレード向けに、Sony の “360 Spatial Sound” 技術を利用したオブジェクトベースの立体音響フォーマットへの対応が実現されました。セッション内で既存のDolby Atmosミックスから360RAへ変換できるほか、リスナーを囲むような上下・側面・背面の定位配置が可能です。 Avid+2Production Expert+2
また、I/O設定・レンダラー管理・フォーマット切替サポートなど、フォーマットを跨いだワークフローが改善されています。 Avid+1 - SoundFlow統合によるワークフロー自動化
制作・編集作業の効率化を目指し、ワークフロー自動化プラットフォーム SoundFlow がPro Toolsにネイティブ統合されました。1600以上のプリビルト・マクロ、AIを用いた “Session Assistant” 機能、専用パネルの搭載などが特徴です。 Production Expert+2Avid+2
新規ユーザー向けにイン-アプリチュートリアル(Learnパネル)も設けられ、習得支援も強化されています。 Production Expert+1 - Speech-to-Text(音声→テキスト)機能の強化
音声素材やナレーション、ポッドキャストなどのテキスト化/編集支援機能が拡張されました。セッション外のファイルでも文字起こし可能、話者・文・単語単位でクリップ分割、編集/結合/クリアの操作に対応。検索履歴・フィルターも充実しています。 Avid+1 - UI/操作性の改善・細部のブラッシュアップ
プラグインメニューの整理、ダークUIテーマ改善、MIDI操作ウィンドウの最適化、ルーティングやパンデータ保持の賢い処理など、日常の操作がより滑らかになっています。例えば、トラックの出力を変更してもパン自動化データが保持されるようになりました。 Production Expert+1
さらに、新しい「UIカスタマイズウィンドウ」や「Dashboardの学習モード」など、ユーザーが“使いやすさ”を感じやすい改良も含まれています。 Avid

今年流れ(2025.6 → 2025.10)
2025年中にリリースされた「2025.6」も重要なステップでした。特に、クラウドサービス統合やMIDI編集改善、Apple Silicon最適化などが行われています。 Production Expert+1
それを基盤に2025.10では“空間/自動化/テキスト編集/UI快適化”という4つの軸で強化が図られたという流れです。
自分の制作環境で特に助かる点
やはりARAなどの統合により、操作性が革命的にスムーズになってきているところがポイントです。ProToolsに付属するライセンスで名だたるプラグインも使用可能。楽曲制作、音声編集が異次元にやりやすくなっています。
- ボーカル補正中に、ARA対応のプラグインがよりスムーズに使えることで、録音直後の修正が軽快になった。(Melodyne)
- ノイズ処理/修復作業で、音声→テキスト機能やクリップ分割サポートが効いて、ポッドキャスト/インタビュー素材が扱いやすくなった。(RX)
- バス/ルーティング設定を行う際、UI改善やパンデータ保持の性能向上でリスク・手戻りが減った。(AUX I/O)
- サンプル探し・ループ・素材インポートなどの“探す”作業が自動化/クラウド統合で楽になり、ビートメイク/トラック構築までの時間が短縮された。(Splice)
⬇︎ AUX/IO については以下の記事でも触れています。
総括
Pro Tools 2025.10は、単なる機能追加ではなく「制作・編集・配信という一連の流れをより軽くする」ことを意図したアップデートだと言えます。特に“空間音響制作”“ワークフロー自動化”“音声/テキスト編集”“日常作業の快適化”の4項目が明確な進化軸です。
制作環境を持つユーザーにとって、これらの改良は「作業を止めずにクリエイトし続ける」ことを支えてくれます。日常のミキシング/マスタリング/ポッドキャスト制作において、今回のバージョンは確実に活きる内容だと思います。






